松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



納得の色合いで

「十五夜(中秋の名月)」




簡単にご説明しますと、十五夜とは、秋の収穫を月に感謝する日です。




月への感謝の気持ちを込めて、みなさまもご存知の「月見団子」や「すすき」に加え、土地によって少しずつ違いはありますが、「お酒」などもお供えします。




十五夜は別名、「芋名月」とも呼ばれます。




これは秋に収穫した里芋をお供えする風習からついた呼び名です。




ただ、里芋だけをお供えするわけではありません。




里芋をはじめ、栗や枝豆、柿、梨など、その時季に収穫されたさまざまな作物をお供えし、秋の実りに感謝するのです。




前置きが長くなりましたが、松屋長春では毎年「芋名月」と銘打った、里芋を模した和菓子をつくります。




実は昨年まで餡には北海小豆のこしあんを使っておりました。




これは、私の京都の修業先で習ったままを踏襲したものでしたが、どうしても中のあんの色合いが外側の練り皮製の生地に移ってしまう。




そこが私としてはどうしても気になるところでした。




そこで今年から餡を備中白小豆のこしあんへと変更しました。




毎年お買い求めくださっているお客様には、今回の違いに、きっと「ピン!」と気づいていただけるのではないかと思います。




今年は、美しい色合いに仕上がりました。