松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
松屋長春の「色」
着色は職人の「クセ」と言いますか、「特徴」が出やすいものの一つです。
和菓子の色合いというものはお店によってそれぞれ違いますよね?
つくり手である職人の色彩感覚、好みというものがダイレクトに表れるものです。
松屋長春で私はちょうど今、中間職に位置しています。
父の色彩感覚が松屋長春の色としてお客様に認識されてきました。それを息子の私が父に歩調を合わせ、違和感なく着色してきたつもりです。
娘夫婦が一緒に仕事をするようになりました。父と私が共有している色彩感覚を新しい職人二人にも共有してもらえるよう、しっかりと伝えていけたらと思っております。
お店にこなし製の生菓子を並べました。

「藤しぼり」と命名した松屋長春の春の定番和菓子です。
思い描いた通りの淡く優しい色合い。
これが松屋長春の「色」なのです。