松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
ゆずようかん
「ゆずようかん」

出来上がりました!
製造工程などのお写真を全て撮り忘れてしまったので、この完成品しか写真は掲載できませんが、間違いなくこの「ゆずようかん」も自家製でありますのでご安心ください。
もちろん香料やフレイバは一切使用しておりません。
柚子の皮と果肉果汁100%を投入しています。

今回は少し小さいサイズの商品もつくりました。お値段も当然低めの設定です。
大小お好きなサイズをお選びくださいませ。
羊羹類は全て完全滅菌してあります。発送可能商品ですので発送ご希望のお客様は非常にお手数ですが、直接お電話にてお申し付けください。
松屋長春TEL0587-32-0253
しぐれ
卵を使った和菓子界で「時雨」という生地の蒸し菓子がお店に並びました。

栗を模した和菓子です。
中は柔らかなこしあん。実際に栗は入っておりませんので、お間違えのないようお願いいたします。
前にも書いたかどうかわかりませんが、私はなぜこの生地が「時雨」と呼ばれるのかはわかりません。
東京時代の恩師か、それとも和菓子の生き字引と言われる京都時代の旦那さんに一度聞いてみたいものです。
「時雨」の本来の意味は晩秋から冬にかけて一時的にパラパラと降る雨のこと。
しかし、そのような雨の様子は正直なところ私の中では全くイメージができていません。
「そんな時期に時雨と言われる特有の雨ってあったっけ?」
そんな感じです。
夏に一斉にセミがG Gと鳴き始めますよね。そのことを「蝉時雨」と言うのですが、やはりこの雨に関連付けてそう呼んだのでしょう。
じゃ、「しぐれ煮」はどうなんだろう?
どうやってもあの雨に例えることはできないよな。
思い巡らせ、色々と思案を深めることはとても楽しい。
ですので結果は出なくともそれはそれでいいと解釈している私です。
最後に「しぐれ煮」と「佃煮」の違いってご存知ですか?
生姜を入れているかいないかで呼び名が変わるんです。生姜が入っているのは「しぐれ煮」です。
ああ、アサリのしぐれ煮が食べたくなってきた。
アツアツのお茶漬けにして、てっぺんにアサリのしぐれ煮をのせてサラサラ~と食べたい。
和菓子のご紹介を書いたつもりなのに、いつも話が脱線してしまい申し訳ございません。
本日は和菓子の「しぐれ」のおはなしでした。
ひしゃく
本日はDipperのおはなし。
英語でDipperはひしゃくの事。
Big Dipperは直訳すると大きなひしゃくとなりますが、北斗七星の事を指します。
夏の夜空の星座の代表格は北斗七星、冬の夜空の代表格はオリオン座でしょうか。
近頃、夜空をまじまじと見上げてみることがなくなってしまったなぁ。たまにはロマンティックに夜空を寝転がって見つめる時間くらい持たなければ。そんな風に思いました。
話がいつものように脱線してしまいましたが。
先日、倉庫の大掃除をしていたらこんなひしゃくを見つけました。


「ああ、そう言えばあったあった!」
錫製でありましょうか。腱鞘炎になってしまうほど、ものすごく重いのです。
創業時に祖父が揃えたものだと思いますが、現代のひしゃくと並べてみると外見から全く違うことがわかります。
おわかりになられるとは思いますが一応念のため。写真左のひしゃくは現代のものです。
あらためて感じたのは、まず材料を惜しみなく使うと言う事。そして、とてもとても丁寧に一生懸命一つずつ手づくりで仕上げていると言う事。
技術もさることながら、モノに対する真剣さがこちら側にギンギンと伝わってきます。
頭を叩いてみると、現代のひしゃくは「ポコっ」というひょうきんな音で軽い。ドリフやひょうきん族の類の小道具のようであります。
昔のひしゃくは怖くて叩けないほど重厚感たっぷりであります。もし叩いたならばコブができるか、もしかしたら失神するかもしれません。
機械に頼り、ベルトコンベア式で大量にものづくりが進んできたいま、バリバリ!ガチガチの職人というものが、この世から徐々に忘れ去られてきつつあります。
しかし、一つ一つを心込めてつくる事に私はやはり胸を打たれるのです。
材料の選定から商品になるまで、責任を持って自分でやり切ることに美徳を感じます。
これからも私は昔気質の職人であり続けたいな。
あらためてそう決心しました。
90年前のひしゃくからも学びはたくさん、たくさんあるのです。




