松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



こみあげるものを抑えられません

昨日のお昼に京都の修行時代にお世話になった職長さんから電話をいただきました。

「豪雨のニュースで知ったけど、おまえのところは大丈夫か?元気でやってるか?」

心配していただいた事ではなく、懐かしい声を聞いただけで涙が溢れ出てきました。

職長の上辻さんは写真真ん中の方です。



70歳を過ぎた今でも末富で現役で仕事をされています。

とても仕事には厳しい方でしたが、広い心で私の成長を助けてくれた恩人です。

あの控えめでシャイな声を久しぶりに聞き、こみあげるものを抑えられませんでした。

長い末富の歴史の中でたくさんの修行の者が籍を置いてきました。星屑のような中の一人である私みたいな人間を気にかけて下さっている事をあらためて知り、胸が熱くなった次第です。

仕事が終わった後で、どうしても仲の良かった職人さんの声も聞きたくなり、電話しました。

末富ナンバー3の職人さん、義久さんです。左端の方です。

私はありったけの愛を込めて「よっさん」と呼んでいました。

よっさんとはプライベートでも仲良しで、修行時代には泊まりに家へお邪魔したり一緒に映画を観たりしました。

今月末か来月初めに上辻さんとよっさんと三人で夕飯でも食べようと約束したところです。

今から楽しみで楽しみでしょうがありません。

私は寂しがり屋なのでしょうか。人が好きで好きでたまらないのです。

特に辛く苦しい時期に私を支えてくれた恩人たちに対しての思いは特別なものがあるのです。

雨はときに大きな災害を引き起こします。

ここ何年も続いて九州の方々が被災される事が多いように感じます。

熊本をはじめ、被災地の早い復興と被災された方々の心の平穏をお祈りいたします。

私の住む稲沢市でもたくさんの雨が降っています。

松屋長春の中庭の写真がこちら。



多雨とは裏腹に緑がその色をより深くしてきたようです。

この中庭は私が修行を終える頃までは二倍ほどの大きさがありました。

また今は石が敷き詰めてありますが、池には鯉をたくさん泳がせていました。

小さい頃の私にとっては弟たちとの遊び場でもあり、思い出深い中庭でした。

この庭も一度、排水が飽和状態となって水が溢れ出てくる事がありました。

東海大豪雨の時です。

思い出したくないほどの被害でありました。

雨。

川や海を綺麗にする働きがありますし、緑を豊かにもしてくれます。

適度な雨が一番ですが、地球温暖化の影響がここ最近の大雨にもあらわれるようになってきたんですよね。

私のお店に大きく関係する小豆も近頃、台風や豪雨に悩まされ続けています。

私は肌を優しく撫でる絹のような雨がやはり好きです。

アマポーラ

ワンス アポン ア タイム イン アメリカ



私の中ではこの映画がロバート デニーロの代表作であると思っています。

貧乏なイタリア移民の子供たちが闇の世界に足を踏み入れ、大人になっていくに従って気持ちが少しずつずれていく様子を4時間ちょっとという映画の中では長めのストーリーで上手に組み立ててあるギャング映画です。

デニーロがカメレオンアクターと呼ばれるようになった所以がこの映画に詰まっています。

若き主人公、そして年老いてからの主人公を体重調整などをしながら演ずる姿はやはり圧巻の一言。

しかし、デニーロの演技は溜めが長くわざとらしいきらいがあるので私個人的にはあまり好みではありませんが。

品のない内容やバイオレンスが多く含まれていますが、古き良きアメリカが美しく描かれており、主人公をはじめ登場人物たちの着こなしにも注目したいところです。

なにより、ニューシネマパラダイスの作曲で有名になったエンニオモリコーネがこの映画音楽を手掛けているところが嬉しい。

いつまでも頭の中に残る「amapola」のメロディが言葉を失ってしまうほど美しいのです。

この映画は私が若かりし頃に観た映画ですが、「amapola」が流れる場面とこのメロディはなぜか私の頭の中にずっと焼き付いて離れません。

「amapola」は今まで色々な人が編曲し直して演奏していますが、ダントツに素晴らしいのはエンニオモリコーネのこの「amapola」です。それもパート2の方が秀逸だと思います。

是非、お聴きいただきたい名曲であります。