松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



かしわ餅

おはようございます。なかなかブログを書く時間が作れず、少し間が空いてしまいました。

また本日より時間のある限り、興味を持っていただけるような楽しい文が書けますよう精進いたします。変わらずお付き合いいただけましたら嬉しいです。




かしわ餅。

中はこしあんです。
柏餅は江戸時代が始まりと言われています。柏の木は新芽が出るまで古い葉が落ちません。一概にそうではないと私は思っていますが、そう昔から認知されています。

この古い葉と新しい葉が間を空けず、バトンタッチするところから世継ぎや子孫繁栄を願う武家から重宝されました。

餅を柏葉に包みそれを端午の節句に食べ始め、現在に脈々と引き継がれています。
柏餅は土地によって、店によって様々です。ピンク色の柏餅もあります。また中に使うあんも粒あん、味噌あんと多種多様に渡ります。

私の京都の修業先は新粉製ではなく、道明寺粉で作っていました。
当店ではひんやりとして、食感の良い新粉製。中もそれにマッチする口溶けの良いこしあんを使います。

色々食べ比べても面白いかもしれませんね。