松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



溢れる優しさ

昨日の夕飯はチーズコロッケでした。



私のお店を支えてくれているのは接客やお店の中の仕事を担当する女性たちだけではありません。お店には出ず、身の回りの事を助けてくれる女性もいます。

水野さんは定休日と金曜日以外は毎日お店に来てくれます。

仕事でなかなか家事まで手を出すところまで至らない私たちを親身になって助けてくれます。

お買い物、洗濯、掃除などの他、私が仕事で忙しく、夕飯の準備が出来ない時には下準備も優しい笑顔で買って出てくれます。

昨日は仕事に追われていた私が少しでも楽なようにとチーズコロッケを揚げるだけのところまで準備してくれました。



母よりも年上の水野さんは松屋長春を助けてくれるようになって四年ほどになります。

一端の職人である母も父と私同様に毎日朝から晩まで仕事尽くめで、家事までは到底手が出ません。

現在の私や娘たちの母親がわりは水野さんなのです。

こちらの求めるものをいとも容易く察知し、体現できる人は方々探しても見つかるものではありません。ご自分のご家族の家事もある中で身を呈して頑張ってくれる水野さん。私たちは本当の家族だと思っています。それほどに知らないうちにお互いの気持ちを汲み取る事が出来る間柄になってきたのです。



ありがとう。チーズコロッケ、アツアツのうちにみんなでいただいたよ。

溢れ出る優しさ、母性にいつも心がぽかぽかになります。

いつまでもお元気で。そしてこれからもずーっとうちにいて欲しいな。

水野さん、俺。本当に大好きです。