松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



サボテンのようですが

レトロでクラシック。伝統的な和菓子をドロップしました。



織部薯蕷です。

伊勢芋の持つ力だけでふっくらと蒸し上げた蒸し菓子の事を薯蕷(じょよ)と言います。

織部とは美濃地方発祥で千利休の弟子、古田織部が創始したとされる陶器の焼物の事を指します。

緑色の釉薬が特徴であり、それを和菓子に反映させたものが、本日ご紹介したものであります。

一見メキシコのサボテンに見えなくもありませんが、れっきとした蕨(わらび)の焼印です。

個人的な感想を添えてしまいますが、私はこのちっちゃくて丸みを帯びたこの図案の焼印がとてもお気に入りなんです。

松屋長春が所有する300を超える焼印の中でもベスト10本に入るほど好きな焼印です。