松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



花を食す

花を食すことは、日本ではそう珍しいものではありません。

菊の花やミョウガなどはその代表的なものであります。

稲沢銘菓ベニサザンカは一年12ヶ月、12種類の和菓子をつくってお店で販売しておりますが、実際にベニサザンカの花を使用したものは、6月、7月、8月の3種となっております。



今月のベニサザンカです。

昨日、今日の二日間の販売でありましたが、あいにくご案内するまでに本日分の販売分も先ほど売り切れてしまいました。

申し訳ございません。

「ベニサザンカの花が食べられるのかどうか」

稲沢銘菓ベニサザンカを開発した際に、その点が一番心配でありましたが、保健所に調査検査依頼をしたところ、食してもなんら問題はないとの返答をいただきました。

晴れてベニサザンカの花は食べられるということがわかったのです。

ベニサザンカの花を食べられるのは日本全国探しても、この稲沢市だけかもしれません。

今月は販売終了してしまいましたが、来月と再来月もベニサザンカの花を投入した和菓子となります。

ぜひ、この機会にご賞味いただけましたらと思います。

ちなみに「美味しいのか?」につきましては、それほど美味しいものではありません。ベニサザンカの花はその色合いの美しさこそあれど、味については特段記すこともないと私は思っています。

こんな事を書いてと言われてしまうかもしれませんが、俯瞰的に評価して正直に書くことも私の仕事の一つであります。