松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
ひさご
ひさごは「瓢」と少し難しい漢字で書きます。
ユウガオなどのウリ科の植物の総称であります。
本日ご紹介の和菓子は「青ひさご」
薯蕷製の蒸し菓子、備中白小豆こしあんで仕上げてあります。
涼しげに感じていただけるように緑色のツルをあしらい、菓子の頂を平鍋で焼き上げて完成です。
この菓子をご案内するにあたって、瓢について調べてみたところ、原産地は北アフリカだそうな。
しかし、日本でも源氏物語に登場するほど古くから身近にあったものとして認知されており、どうやって日本へと伝来したのかは不明だそうです。
私の想像では人を介して伝来したのではなく、渡り鳥のフンなどが元で伝わってきたのではないか。そんな風に思いめぐらせました。
考えること、想像することって楽しい。