松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



これこれおじさん

松屋長春の常連のお客様で「これこれおじさん」と私たちが愛情を込めて呼ぶ方がいらっしゃいます。(写真はこれこれおじさんが乗られている屋根付きのバイクです。雨の日も風の日も必ずこのバイクに乗ってご来店くださいます。いや、くださいました。)








なぜ「これこれおじさん」かと言いますと、店頭に並ぶ生菓子を「これ!これ!これ!」と指を指しながら注文されるからであります。




最初は変わったお客様だなと思っておりましたが、この方実は日系ブラジル人でいらっしゃいまして。日本語をしっかり話されるので、意思疎通は普通に出来れど漢字(もしかしたら平仮名も)が苦手。そういう事だったのです。




今はスタッフさん達とも仲良くなり、色んなお話をされて帰られるようになりました。




実は昨日、ご来店最後の日でした。




帰られる時に家族みんなでご挨拶をしたのですが、込み上げるものがあったのは言うまでもなく。。、




お話を聞いたところ、36歳の時に来日され、36年という長きに渡って日本で働かれたそうです。ちょうど半分ブラジル、あと半分は日本。




これから3ヶ月、三重県に住むお姉さんと一緒に過ごした後、二人でブラジルへ戻られるとのこと。これで二度と日本に戻って来る事はないと思います。そう仰っておりました。




「出会い」は嬉しいものですが、「別れ」というのは寂しく悲しくとても切ないものであります。




ずっと松屋長春の事を忘れないでいてほしいです。私たちもあなたの事はこの先も決して忘れません。




長い間、松屋長春の和菓子を愛してくださいまして本当にありがとうございました。




ブラジルへ戻られてもずっとお元気で。そして懐かしいブラジルでの生活をどうぞ思いっきり満喫されてください。