松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



ヴェルヴェット

昨日の夜から今朝まで、ずっと雨が降っていたのだろうか。




今朝、早い時間に配達に出かけたのですが、近くを流れる大江川が水嵩を増していました。




道路脇に目を遣ると、ツツジが満開になっているのが目に入りました。そういえば昨日山道を走っていたのですが、道脇に自生している藤たちが一斉に花を開いているのにも気付きました。他の木に蔓を巻きつけ、控えめながらも逞しく生きる藤に、心を寄せる自分がいます。




今朝は特に風が強い。でも雨のおかげで頬にあたる風がひんやりと、しっとりしていて、まるで肌触りのよいヴェルヴェットのよう。ずっと目を閉じてベンチにでも座っていたい、そんな心持ちでありました。




これだけ温暖化が進んできますと、カキツバタの開花も早いかもしれませんね。




カキツバタをイメージした和菓子「唐衣」が、本日より販売開始となります。




京都修行時代に覚えた、私にとって思い入れの強い練り皮製の和菓子です。




そしてこの「唐衣」もまた、今朝の風のようにやわらかなヴェルヴェットの触感に仕上がっております。