松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



極上

桜餅に使っている桜葉の塩漬け。




年によって多少のバラつきがあるのですが、今年は「極上」の出来栄えのものが届いております。












つくり手の私が嬉しいのは当然の事ですが、桜餅をお買い求めいただくお客様にとっても非常にいい事ではないでしょうか。




みんなで喜びましょう。やった!やった!笑




今年も桜葉が無くなり次第、桜餅の生産をやめます。終売までどうぞ宜しくお付き合いください。




話は変わりますが、友人から今年も晩白柚(バンペイユウ)をいただきました。








「極上」の香りを放つんですよね、この柑橘類は。




孫の頭ほどの大きさの晩白柚、味は少し酸っぱいグレープフルーツのよう。とにかく香りが抜群で、この匂いを嗅いで毎日癒されております。




私だけの変わった感覚でしょうが、バンペイユウと発音するだけでリンダロンシュタットの名曲「ブルーバイユー」を連想して、その上歌ってしまいます。笑




このループが止まりません。




なんでだろ。笑笑




感情の和音

愛してやまないミュージシャン、ロン・セクスミスのデビューソング「シークレットハート」。




この曲が私の心の奥に響いて。。。




その瞬間にこのホワイトデーの和菓子「シークレットハート」が出来上がりました。それから何年つくり続けているんだろう?




ロン・セクスミスは「朴訥(ぼくとつ)」という言葉がぴったり。




朴訥って、無口とか不器用とは少し違う。そんな気がします。言葉は少ないけど、嘘がない。




声に装飾がない代わりに、誠実さがむき出しなんです。




ロンの声は磨いて光らせた銀のイメージではなく、長く使ったスプーンみたいな艶。その上、そのスプーンには傷もある。




私がロンに抱くイメージです。




壊れそうなシルクのような声を携えて、私の横にそっと寄り添ってくれるんですよね。




「内に秘めた思い」




ホワイトデーにぴったりの曲として、どうしても和菓子に落とし込んでやりたい!そう思って出来上がったわけであります。




そう言えば、先日の冬季オリンピックのアイススケートのペアで金メダルを獲得されました、りくりゅうペアの木原選手。




私は彼にロン・セクスミスと同じイメージを持っているんです。




どこまでも優しく、懐が底なしに深く、辛さや苦しみ悲しみを乗り越えた先に、あの人柄が成り立ったのだと想像できます。




私も木原選手みたいな男になりたい。私の憧れの人物像です。




ほとんどこの和菓子「シークレットハート」のご紹介しなかったですね。笑




「感情の和音」




そんな部分を強く意識してつくりました。




ふわふわの羽二重餅製。








3月14日のホワイトデーまでの販売です。

春の営み、春の所作

ご紹介が遅くなりました。




三色だんごの季節となり、毎日お作りして店頭に並べております。




先ほど、蒸し上がったばかりの姿を一枚、写真に収めました。








本日はひなまつり当日、桃の節句。




近頃はなかなか外へ出られておりませんが、ニュースで梅の満開を見聞きしています。これから迎える桜の盛りにも、ちょうど寄り添う和菓子のひとつではないでしょうか。




草餅や桜餅とともに、この三色だんごもお供えいただけましたら幸いです。




昨日の午前中は三件ほど配達に伺いました。道中、あちらこちらの田んぼがすでに耕されているのを見かけました。








虫が舞い、鳥がさえずり、鯉が恋の季節を迎える。




春の営み。春の所作。




今年もまた春の声を聞くことができ、とても嬉しく思います。