松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



必死

昨日は仕事を終えてからテレビにかぶりついて卓球の試合を観ていました。

石川佳純選手と平野美宇選手のどちらかが東京オリンピックのシングルス代表になる、とても大事な試合でしたので余計に力が入った次第です。

リオデジャネイロオリンピックが終わってすぐ、次の東京オリンピックへ向けて力の限り努力されてきたことと思います。

昨日の試合の1試合前の大会で石川佳純選手が優勝し、ポイントで平野美宇選手を上回りました。昨日の試合は先に石川選手が一回戦で負けたので、平野選手が一回戦で勝てば晴れてシングルス代表に選ばれるところでありました。

結果、平野選手は負けてしまい、東京オリンピックのシングルス代表は石川選手に譲る形となりました。

前回優勝の石川選手が大泣きし、今回の大会一回戦で負けた石川選手はまた大泣きしていました。また、同じように負けてしまった平野選手もインタビューに応えられないほど涙を流されていました。

試合直後、負けても泣かない!って決めて行動されていたのが余計に私の涙を誘いました。



夢に向かって必死に努力した結果、少しのところで及ばず涙を飲んだ平野美宇選手の心の内がひしひしとこちらに伝わり、涙が止まりませんでした。

また、先に負けてしまった石川選手の失望感からくる涙も私の涙腺を緩くした事は言うまでもありません。

「必死」

必ず死ぬと書きます。必ず死んでしまうほど全精力を傾けて努力したことってあるのだろうか?

昨日の試合を観てあらためてそう考えてしまいました。そして、自分が恥ずかしく感じた瞬間でもありました。

「必死」はいつも人の心を強く打ちます。だからスポーツ観戦は人に感動を与えるのでしょう。

命を懸けて努力する。その高みまで達した人は一握りなのではないでしょうか。

伊藤美誠選手、石川佳純選手のお二人はシングルス代表として、また団体戦代表として精一杯頑張って欲しいものです。

またシングルス選考から漏れてしまった平野美宇選手ですが、団体戦代表として思う存分力を発揮してくれる事でしょう。

この三年間の努力を団体戦へぶつけて欲しいです。

ひたむきに頑張ってきたあなたたちの涙が伝染してしまった者の一人として私は一生懸命応援します。

神様はあなたたちの日々の努力を決して無駄にはしないでしょう。

ガンバレ!

ああ、スポーツって本当に素晴らしい。私たちに様々な感動と教訓を与えてくれるものです。