松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
水温む
3月半ば頃の季語で「水温む」という言葉がありますが、この季語の意味はだんだん春めいてきて冷たく感じた水もどことなく温かく感じる、そんな意味合いであります。
実際には川の水もまだ雪代が残っていたりで、全く温かくはなっていないのが現実でありますが、ポカポカ陽気の日がとても多くなってきた今、ちょうどこの「水温む」がピッタリしっくりとくるようになってきたのではないでしょうか?
4月に入って、季語としては少し過ぎた感がありましょうが、ジャストタイミングとしてこの和菓子をドロップしたところです。
「水温む」と銘打ってお店に並べました。
羽二重餅製の生菓子です。中は丹波大納言小豆の粒あんです。