松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



ごあいさつ

長女のあづきが18歳で我が家を出て、ちょうど五年。




そのタイミングで和菓子の勉強、心の鍛錬を終えて松屋長春に戻ってくることになりました。








本日より松屋長春で働きます。




五年間、娘をご指導くださいました皆様。本当にお世話になりました。




また、五年のあいだ、娘の心を支えてくださいました友人の皆さま、そして諸先輩の皆さま、本当にありがとうございました。




娘の近くにいつも寄り添って下さった皆々様のおかげ無くしては、こうして無事に元気に戻って来られなかったことと思います。




いくら感謝してもし切れないほどであります。




娘は両親そして私が学んで来たこととはまた違ったものを身につけて来たことでしょう。




身につけた「いいもの」を私たち家族や松屋長春で働くみんなにだけでなく、お客様にこそしっかりとお見せできるといいな、そんな風に思います。




まだ24歳弱と若く、至らない点も多いと存じますが、お客様におかれましても多くのご指導の程どうぞよろしくお願い申し上げます。




約30年前に私が修行を終えて戻って来た時のように、また松屋長春に新しい血が入ることになります。




松屋長春のこれまでとはまた違ったパフォーマンスが発揮できるのではないかと私自身、とても期待をしているところであります。




私たちの温かい家族の絆が、松屋長春の和菓子へと乗り移り、お客様の心の奥底へも届きますよう、新たな気持ちで頑張ります。




これからも変わらぬ応援をどうぞどうぞ宜しくお願いいたします。




追記ですが、長女が生まれた時に私たちがとても大事にしている小豆と同じくらい大切な大切な宝物として、娘の名前をあづきと付けました。




その彼女が高校二年生になったばかりの四月に「パパ。私、和菓子の勉強がしたい。将来は松屋長春を継ぎたい。」と言ってくれました。




とても嬉しかったことを今でも忘れません。