松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
心技体
新年のご挨拶が遅くなりました。
松屋長春は2026年も変わらず元気に、お客様の心をポッと明るく照らす「街の灯り」となれるよう一生懸命光っていこう、そんな風に思っております。
今年も変わらぬお付き合いを続けていただけましたら、これ以上の幸せはありません。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
ここで私が日頃から大切にしている考えを少しだけ書かせてください。
良い和菓子をつくるということ。
最高の材料を使い、それを最大限に活かして仕上げる。それはもちろん間違いのない大切なことです。
ですが、それだけでは足りない。私はそう思っています。
つくり手の心が整っていなければ、良い和菓子は決して生まれません。
まずは家族が仲良くあること。
そして広い意味では松屋長春で働くスタッフ一人ひとりとも良い関係でいられること。
それが何より大切だと常々感じています。
私自身としましては今年も内側から煌々と光を放つような存在で、家族やスタッフさんたちを照らしていけたらいいな。そんな風に思っています。
相変わらず外でもお店の中でもアホなことばかり言っている私ですが、みんなが笑ってくれるならそれでいいのです。
そんな立ち位置で、今年もやっていきます。笑
「心・技・体」
全部整えていきたいと思います。

しかし、「心・技・体」って本当によく考えられた言葉だよなぁ。(誰が最初に考えたんだろ。)
干支の焼印
一年でこの年末年始だけ、「羽二重巻」にその年の干支の焼印を施してお客様に販売をいたします。
年末から一昨日くらいまでは絵馬の「午」を押しておりましたが、気分でも変えようと相成って今は「馬」という漢字一文字のシンプルな焼印にしました。


例年よりも少し長く、一月いっぱいは焼印が付いた「羽二重巻」を販売しようと考えております。
12月のあたまからずっと多忙が続いておりまして。先日、大きなご注文を納め終えて、ほんの少しだけですが心も体も落ち着きました。
もちろんキッチンには全く立つことができず、毎日テイクアウトや冷凍食品で凌いできましたが、やっと少しずつキッチンに立てるようになりました。
今日の朝ごはんは自家製チャーハン。

ああ、うまい。ああ、幸せ。
情熱とど根性
昨日はすり蜜のおはなしをいたしました。
今日はその続き。「波の華」の完成までをザッとお送りいたしますね。
おぼろせんべいをまず包丁で真っ二つに割きます。この作業も慣れてこないと絶対に上手にできません。せんべいの中心に包丁を入れていき、並行に割いていかないといけないからであります。

話は少し本題から逸れますが、この写真の包丁は私が覚えている限りのところで45年はゆうに経過しています。この包丁が無くなってしまったら発狂してしまうほど大切なものなのです。なにしろ使い勝手が抜群にいい。持ち手も非常に手にフィットしますし。松屋長春の仕事場になくてはならない大切な包丁であります。(この包丁は少し刃が薄いもの。実は同じくらい古い包丁がもう1本あるんですよ。 その1本はもう少し刃が厚いもの。計2本ということになりますね。)
話、戻ります。
写真を撮るのを忘れてしまいましたが、真ん中に挟むあんは「梅肉」をたっぷり投入したものを使います。材料としましてはすり蜜、砂糖、梅肉。優しいピンクの色合いに染めて仕上げます。
おぼろせんべいの割いた面を外側にし、あんを挟んでからすり蜜をハケでバラ引きして完成となります。


最後のご説明は走り気味となりましたが、こんな作業を経て「波の華」が仕上がるのです。
非常に時間を要する和菓子であるとおわかりいただけましたでしょうか。
「波の華」に限らずですが、仕上げるには手間暇を非常に要する和菓子ばかりで、忍耐や根気が必要なのであります。
情熱とど根性がなければこの仕事はつとまりません。




