松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



いざ阿木川へ

晴れた日の早朝。三女を起こさぬよう、いそいそと家を出発して岐阜県へ向かって車を走らせました。




今回は木曽川の水系のダムを巡ろうと、少し前から計画していたのです。ルートを考え、時間を計算し、あれやこれやと部屋の中で思案を重ねるというのも私の楽しみの一つとなりました。




中央道、恵那ICを降りて走りますと「阿木川ダム」へと道がいざなってくれます。
















先日訪れた揖斐川上流の「徳山ダム」ほどではありませんが、こちらのダムも非常に大きな規模を誇ります。




果てしなく続くダム湖。雨が全く降ってくれない時期ではありましたが、水量が潤沢で木曽三川の恵みをあらためて知った次第であります。








「阿木川ダム」も「徳山ダム」と同じく、岩石や土砂を固めてつくったロックフィルダムの形式を採用しております。これは大きなダムに使う様式ではなく、一般的にはコンクリートを流し込むのが難しい、地盤が堅固でない場合にこのつくり方となるようです。




青い空、白い雲、キラキラと光を反射する湖面。ダムは帽子が飛んでしまうほど強い風が吹く事が多いのですが、この日の朝は爽やかな風が吹き抜けてとても心地よかったです。




もちろんパンフレットをもらってダム印を押して、ダムカードも一枚いただいてきました。








私の幸せな一日の始まりです。

全ては美味しいのため

何年かぶりにカステラの配合を変えました。




特に変化させたのは卵。卵黄の量を上限ではないかと感じるほどに多くしました。




濃厚な味わいになって、しっとりさ加減もより良くなったと納得しているところです。




和菓子職人として、完全なる完成形にたどり着くというのは一生ない、そんな風に思います。




羽二重餅もカステラも他の全ての和菓子たちも。こうしたらもっと美味しくなるのではないか。そのような試行錯誤を重ねながら毎日仕事に対峙しています。




「いつもとおんなじ」




それも大事ですが、それではダメなのです。




全ては「美味しい」のため。





栗きんとんと長い夜に聞くスズムシの歌声

九月に入りました。




「栗きんとん」の季節の到来であります。








今年もおそらくではありますが、年明けくらいまでは販売できると思います。お客様に美味しい「栗きんとん」をお届けできますよう、栗の選定にも力を入れていきたいと思っております。




九月は「夜長月」とも言います。ロマンティックな名前ですよねぇ。




スズムシの歌声、リーンリン。長き夜にしっくりとくる、こちらもロマンティックな音色であります。




ところで、いつも疑問に思っている事があるんですが。。。




スズムシを飼う時、どうして決まって茄子をあげるんでしょう?スズムシが生きている自然界のあちらこちらに茄子なんて転がってなどいないですものね。




スズムシは黙って茄子を食べてはいますが、もっと彼らの好物があるだろうに。そんな風に思います。