松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



無の境地

シンプルに黄奈粉とお砂糖で仕上げた半生菓子の事を「州浜(すはま)」と呼びます。




味はげんこつ飴と同じような感じであるとご説明しましたらおわかりいただけるのではないでしょうか。




州浜製の蕨(わらび)を仕上げてやっとお干菓子が全て出揃いました。




















お干菓子づくりも生菓子づくりと同じで、とても地味で根気の必要な作業です。




誰もいない静かな一人ぽっちの仕事場で長く長く作業を続けていると、次第に無の境地へといざなわれます。




これが意外に心地よいもので、自分自身の芯の部分にそっと触れるような感覚があります。




集中はずっとは続くものでありませんが、たまにはこんな時間もいいものです。




この後、お店のみんなに干菓子を引き継いでもらって詰め合わせが始まります。




お店に並ぶまであと少し。今しばらくお待ちください。

ちゃくちゃく

干菓子のご紹介が続いております。




本日は種合わせ。




おぼろ種に備中白小豆のこしあんを挟んで仕上げています。




カラフルな色合いでのご用意。




種とあんが馴染むように、一日しっかりと寝かせてから焼印をあしらって仕上げました。




















来年の干支の焼印を二種。そして松葉と梅です。




天神さんでは牛と梅はセットであります。そんなところから牛と梅を押す事に決めた次第です。




時間の関係上、そちらについてのご説明は省かせていただきますが、ご興味のあられる方はネットで調べてみられますと、たくさんご説明文が出てくるかと思います。




干菓子は詰め合わせでの販売も当然致しますが、お気に入りのものがございましたら、バラ売りも可能であります。




店頭にてお声がけくださいませ。




干菓子が全て完成するまであともう少し。着々と進んでいることに安堵感をおぼえます。

こつこつ

昨日も両親との仕事が終わってから、私だけの静かな時間がやってきました。




私の仕事の相棒は音楽。昨日はブルースの神様マディウォーターズを聴きながらじっくり仕事に取り組みました。




コツコツと仕事を積み重ねていかないと、お正月に皆さまにご披露できる和菓子がしっかり揃いません。




ここが踏ん張りどころです。








仕上げたお干菓子は「白雪糕」。「はくせつこう」と読みます。




これはいわゆる落雁のようなもので、材料としましては餅米由来の粉が主なものであります。




この独特の香りと味がお好みの方も多いのではないかと思います。




私が考える「白雪糕」の最大の特徴はその発色の良さであります。




今年は新春の色合いをグラデーションで表現し、真ん中にアクセントとして新春の代表花である梅をイメージさせる色合いで締めました。




正月の足音がコツコツ、コツコツとすぐ近くまで聞こえるようになってきました。




焦りは禁物です。じっくりじっくり自分に向き合わなければなりません。