松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



アキアカネ

秋を感じさせる虫は「とんぼ」でしょうか。




そして夏を感じさせる虫の代表格は「せみ」でありましょうか。




昔からそう伝え聞いていて、なんとなくそんな風に感じてしまっていますが。。。




さすがに秋には「せみ」は鳴きませんが、夏に「とんぼ」をたくさん見かけます。実際には「とんぼ」は夏にも秋にも空を舞う昆虫なのです。




誰が秋の茜空にとんぼというイメージを創り上げたのでしょう?




気になり出したら止まらなくなってしまう好奇心旺盛(たぶんひねくれ者)の私です。




茜空を舞う秋茜(アキアカネ)の図案でご用意しました羽二重餅製の新作です。





宝笹

去年はつくるタイミングが無くなってしまい、お店で販売できなかった黒糖の葛の蒸し菓子を今年はつくることができました。








「宝笹」




黒糖をたっぷりと葛に合わせてあります。




黒糖を使うようになると、晩夏初秋のニュアンスが出てくるような気がしています。




お盆を過ぎましたので、つくり手である私たちもそのような秋を迎える気持ちというものが募ってきたようにも思えます。

ききょう

秋の七草の一つに数えられる「桔梗」。




桔梗の花を模した外郎製の和菓子を販売しております。








秋の七草なのに少し早いのではないのか。そんな風に思ったりもしますが、実はそうでもないのです。




桔梗の花はもう随分前から咲いているのですから。




古い書物や伝記などに出てくるような昔の季節感と現代の季節感とは少しだけズレがあると私は考えているのですが、そういったズレの部分を和菓子のご紹介に合わせてのご説明も必要になってくるとも思っておりまして、こうした補足をしているところです。




そもそも春の七草や秋の七草などは7種類もあるのですから、全く同じタイミングでというわけにはいかないのです。