松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



平和の色ってどんな色?

平和の色ってどんな色なのか、みなさまはご存知でしょうか?




年末年始にご来店くださいますお客様でもご存知ない方もおいでかもしれませんが、松屋長春では正月前後に販売する新年菓の一つに「勅題」を題材にした和菓子を毎年つくることにしています。




「勅題」とは天皇陛下が新年の歌会始に出題される題目の事を言います。




毎年、必ずその題目が変わるわけでありますが、2024年のお題目は「和」であります。




松屋長春の御勅題菓子「和」は平和をイメージしてつくりました。




冒頭、みなさまにご質問しました答えは緑色。




優しい青とも碧とも言えるような色合いに染めたふわふわの羽二重餅の生地の頂に二色の輪を配しました。




「平和の輪が広がりますように。」




そんな願いを込めてつくった次第です。












清水寺のご住職が書く去年の一文字は「争」ではありませんでしたが、私にとってはニュースで毎日報じられる戦争、「争」が一番に印象に残った一年となってしまいました。




ロシアとウクライナの戦争はいつまで続くのだろうか。また、新たにイスラエルとパレスチナ(実際にはハマス)の戦争が新たに勃発してしまいました。




他にも私たちが知らない、ニュースでは報じられないような紛争は世界中に多く存在します。




平和でありますように、なんて平和ボケしている日本人の私が言葉を発しても何の説得力もないかもしれませんが、そんな私だって平和を切に願う事くらいはできます。




戦争だけではありません。




ちょうど昨日、能登半島にて阪神淡路大震災や東日本大震災を思い起こさせるような大きな地震がありました。




私が住む稲沢市も不気味だと感じるような大きな横揺れで、お客様もスタッフも私たちも店の外に一時的に退避したほどでした。




被災されました多くの方々の出来るだけ早い心の平穏とインフラの再整備を願ってやみません。




前述しました事を全部ひっくるめて。




心を込めてつくりました。




今年はキラキラしたきらめく世の中になあれ。




なってくれ。

新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。




今年も変わらず私の拙い文章にお付き合いいただけましたら嬉しく思います。




2024年は辰年。龍の年です。




龍の体は蛇、4本の足、2本の角、耳、ひげをもち、全身をうろこに覆われている神話、伝説上の生き物です。




水の神様としても広く知られているものであります。




昔から日本人にとって一番大切な稲に必要な雨を降らせる神様として祀られてきました。




大気を浄化する雷とも深く関係しています。雷は雨を降らします。やはり稲には必要だという事がそんなところからもわかるのですが、雷という漢字を見てみても雨に田んぼと書くので一目瞭然ですよね。




また、雷は稲妻とも言います。稲妻の漢字も稲に妻。やはり田んぼに欠かせない存在である事がわかります。




龍は五穀豊穣にも繋がる大切な大切な神様であったのです。




「昇り龍」とか「昇龍」だとか、「登り龍」とよく聞きますが、龍は運気上昇の象徴としても有名です。また、龍は願いを叶える如意宝珠という水晶の球を持っています。




運気上昇、富と幸福をもたらす十二支の中では最も縁起のいい干支でもあります。




松屋長春の新年最初にご紹介の和菓子は「羽二重餅」。








龍の焼印を施してご提供いたします。




今年一年が素晴らしい一年でありますように。そんな願いを込めて一つ一つつくります。

感謝

2023年が終わろうとしています。




今年も一年間、松屋長春を贔屓にしてくださいまして本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。




いつも書いている事ですが、全ての商売はお客様の存在がなければ成り立ちません。




松屋長春は第一に和菓子を愛してくださっている全てのお客様があってこそのものです。




続いて第二にはお店を支えてくれるスタッフのみんなの頑張り。彼女たち全員のどこまでも明るく元気な姿を今年も近くで見て、たくさんの元気をもらいました。こうして思い返して書いておりますと、グッと胸にくるものがあります。涙が出るほどに。(みなさん、それぞれ自分の家庭がある中、最後まで本当に一生懸命になってくれてありがとうございました。年末年始のみなさんの激務は重々承知しています。これからも末永くみんなと一緒にいられたらと思っています。)




第三は次女と三女に感謝です。次女は自分の仕事があるのですが、休みの日は朝から晩まで頑張って手伝ってくれました。また三女は今年度最後の大学生。わざわざバイトを休んで一生懸命松屋長春を支えてくれました。彼女たちの頑張り無くしては私たち家族はこの激務の年末を乗り越えられなかったでしょう。




まだまだホッとするような余裕はないほど、お正月の和菓子たちを私たちはつくり続けなければなりませんが、こうして区切りの時に色々と思い巡らせてみますと、「感謝」というものしか見出せないことがわかります。




両親、娘夫婦、そして私の五人の職人は、その「感謝」を原動力にこれからも邁進してまいります。




2024年も変わらぬお付き合いをどうぞ宜しくお願いします。