松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
蝶々とスイセン
羽二重餅の焼印が「蝶々」に変わりました。

私が住む稲沢市は昔むかし、それはそれは田んぼも畑も多かったんです。今よりずっと。
春になるとキャベツや菜の花のまわりにたくさんの蝶々が飛び交っていたのを昨日の事のように思い出します。
近頃めっきり見かけなくなってしまいました。とても寂しく悲しい事です。
私はやはり都会よりも田舎暮らしに心を惹かれます。
人のあるべき姿が、今も変わらず息づいているように思えるからです。
便利なのもありがたいことではありますが、自然が織りなすささやかな所作が垣間見られる場所に身を置いて生きていきたい。そんな風に思うのです。
松屋長春の第一駐車場の奥にあるヤマボウシの木の下に、何年前なのか忘れましたが私はスイセンの仲間の球根をたくさん植えました。

それから毎年決まってこの頃に順番に花を咲かせてくれています。綺麗に咲き始めておりますので、ご来店された際には是非ご覧くださいね。
そういえばスイセンには蝶々は寄って来ないなぁ。蜂は来てくれるんだけど。
ジンライムとSNS
SNSで様々なミュージシャンのアルバムや楽曲に光を当てて紹介されている方がいらっしゃいます。私がフォローしている数少ない中の一人なのですが、ある日その方が添えたミュージシャンの紹介文が、ふと私の目を惹きました。
それはミュージシャンの話ではなく、お酒のジンにレモンとマヌカハニーを加えて、ハニーレモンジンなるものを仕込んだというもの。
私はその方とは面識はありませんが、たまにメッセージのやり取りをさせていただいています。
自分でも仕込んでみたいと思い、失礼ながら「とても美味しそうです。自分でもつくってみたいです。」とコメントを入れたところ、つくりかたを丁寧な文章で送ってくださいました。
家にライムがあったので、ジンを買って早速仕込んでみました。




お初ながら出来栄えは上々。そのまんまストレートで飲んでみましたが、とても美味しかったです。
ライムの皮の色合いがジンに移り込み、果肉の酸味と香りがしっかりと溶け込んでくれました。
抽出した後のライムの果肉を少し噛んでみましたが、すでにライムの酸味も味もほとんど抜けてしまって、びっくり!ジンの中に浸透していったのですね。
顔も知らぬ、直接お話したこともない友人(私が勝手に友人と思っているだけかもしれません。笑)のおかげで本当に美味しい自家製スピリッツができました。
ありがとうございました。
SNSというものは使い手によって良くも悪くもなるものです。
近頃は特に以前よりも断然多くSNSを通じた誹謗中傷のニュースを見聞きするようになりました。
ちょうど先日まで冬季オリンピックがミラノコルティナで開催されていましたが、競技を失敗した選手たちに多くの人々から憎悪を込めたメッセージがたくさん届いている事を知り、当該選手と同じようにとても心を痛めておりました。
どんなに偉い人でも、誰かを裁く権利など誰しも持っていない。
自分が正義、これは絶対に間違いなのであります。たとえ思ったとしても書かなければいい。それだけのこと。
感じるのは自由。でも思うがままに好き勝手をSNS上で自由に書き殴ることだけは絶対に許されない。私は強くそう思うのです。
今日書きましたように、SNSは色んな人と素晴らしい関係を築くことができる、そんな画期的で素晴らしいアイテム。
各人が節度を持って楽しめるよう、切に願ってやみません。
日本酒愛
近頃、日本酒が俄然好きになってきた。
これ、おっさんになるまでなかなかわからない事でいいと思う。笑
若い頃って安いお酒で充分楽しめるものだもの。友達とワイワイガヤガヤが主体であって、お酒はそうするための補助的な役割であったと思うから。
私が若い頃などはメロン味の、今飲んだらおそらくそんなに美味しいと感じないようなアルコール飲料なんかをガブ飲みしておりましたから。(今もあれ、売っているのだろうか。ある意味懐かしいからもう一度飲んでみたい気がします。笑)
自分で料理をするようになって、少しずつ色々なお酒を嗜むようになって、やっとそこでお酒の美味しさがじわじわとわかってきたらそれでいい。
私はそんな風に思います。
だってね、若いうちからお酒の美味しい不味いがもしわかってしまったならば、その後どうするの?おそらくですが、どんどん高級なお酒を求めるようになってしまうでしょう?笑
だから徐々に、でいいのです。
人生重ねるうちに、だんだん、ちょっとずつ「美味しい」を探していけばよい。まだまだ人生長いのだから。
ほんのちょっと前、友人たちと食事をご一緒しました。
まず、この日本酒を飲んだのです。
花陽浴

これで「はなあび」って読むんですね。
モザイク調のラベルにこの花陽浴という特徴的な、どこかグイグイと惹かれる名前。
非常に華やかなデザインで、華やかなネーミング。
たくさんの花咲く庭の縁側で優しく暖かな陽の光を浴びているような、そんなイメージを持ってしまったこの日本酒。とても美味しかったです。
次に飲んだ日本酒は。
楽器正宗

ジャムセッションと横に記してあります。
日本酒に「楽器」という名前が付くだけで、ものすごく魅力的。
音符までラベルに描かれていて、軽快でリズミカルな味わいの日本酒をどうやっても連想してしまいます。
うーん、これも非常に飲みやすくって美味しかった!!
私はプロのビーラーだと常々公言しているのですが、なになに。日本酒にも大きく傾いてしまいそうなくらいで少しこわいです。
長く生きていますと、違うところに興味が沸くタイミングってありますよね?
私は今がその時かもしれません。(いやいや、やっぱり私のビール愛は不変であります。笑)




