松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



水温む

寒さが次第に緩み、春の空気が徐々にしのびこんできたこの頃。




こんな軽羹製の生菓子をつくりました。




「水温む」




本日より販売開始いたします。




冬の間、きりっと冷えていた川や池の水が陽射しにあたってやわらかい温度になる。




魚が動き出し、水草が揺れ、風景全体が“起き始める”感じ。




いよいよ春がやって来た。そんな気配がするのです。








咲き分け

一本の木から二色の花が咲く。




そのような姿を「咲き分け」と言います。




本日は練り皮製の和菓子をご紹介いたします。








極々薄く着色した薄紅色と白とをちょうど半分に染め分けた生地に備中白小豆こしあんを合わせて蒸し上げております。




もちもちの食感にひんやりとした口当たりがちょうど今の時期にぴったりではないかと思います。




実際に「咲き分け」る花は何種類もあるんです。




梅、桃、椿、山茶花、桜、ツツジなどなど。




これからの時期に頻繁に見かけるようになるのはツツジですね。一本の木に三色以上の花が咲く姿はまるで万華鏡のようで、とても美しいです。




今年も楽しみに開花を待ちたいと思っています。




昨日の配達帰りにこんな「咲き分け」た満開の花を見つけました。




こちらは「サトザクラ」




ソメイヨシノよりも随分大きく、ふんわりとした花が可愛らしく目に映りました。









ページ

風の強かった昨日の昼下がり。




もみじの小さな花が咲いているのを見つけました。








小さくてもきちんと主張できる可愛らしい花。毎年この花が咲くのを楽しみにしています。




緑に赤。正反対に位置する色ですが、この取り合わせがとても愛おしく感じます。




風が季節のページをめくり、その風に揺れる緑と赤が歌のイントロのように感じ、ボブディランの「風に吹かれて」のメロディや、山口百恵の「プレイバックパートⅡ」の歌詞を想起してしまいました。




春っていいな。




話は変わりますが、少し前のこと。




次女が私の四人目の孫の誕生を占うケーキを持って帰省してきました。








おじいちゃんになって早三年。




私も人生の新たなページをめくり始たように感じます。